ギアステーション 后豊ツアー(台中 「后里鉄馬道+ 東豊自行車緑廊」)3月29日(橋本)
台湾糖業鉄道大甲線が接続していた「后里駅」 から、「后里+
東豊自行車緑廊」を辿りました。
「后里鉄馬道(全長4.1キロ) + 東豊自行車緑廊(全長11.6キロ)」は、 風光明媚、交通至便、その類い稀なる完成度から「淡水河自行車道」 「日月潭環潭自行車道」 「 17公里海岸自行車道 」「宜蘭・冬山自行車道」「花蓮海岸自行車道」等と共に、「全台湾TOP10旅遊単車」に選ばれた名コースです。
いつものように自強号の専用車両に自転車を積み込んで、台北駅を7:58発に出発。途中、苗栗駅で各駅停車に乗り換え、2時間余りで后里駅に到着です。
后里駅で輪行してきた自転車の包みを解いて、早速走行開始。 駅の前の「后里馬場(台中県后里郷広福村寺山路 41 号)」は、日本統治時代に、台湾総督府の馬場として1937年に作られ、現在は、馬術訓練施設として百頭以上の馬が飼育され、馬術、乗馬弓術、馬車、アーチェリーなどが行われています。 |
|
台湾鉄道を東側に渡ると直ぐ「后里自行車緑廊」の入口があります。まずは南下。「九号隊道(1280メートル)」を越えると、突然視界がひらけ「大甲渓」「梅小鉄橋」に到着です。トンネル出口手前から「梅小鉄橋」を眺める構図が、本日最初の写真スポットです。「梅小鉄橋」からは、右手下流に台湾鉄道が見えます。
ここから暫く南下し「后里自行車緑廊」と「東豊自行車緑廊」の共同起点「朴子口」から、今度は東に向けて走ります。この辺りは喫茶店も多く、我々も一休み。 |
|
「東豊自行車緑廊」は台湾檜の運搬に使用した「旧東勢ー豊原鉄道」の廃線跡地の再利用して出来たサイクリングロードで、時々プラットフォームの痕跡もあります「緑廊」の名前の通り、両脇の木々の緑が眩しく、何時もながら台湾のサイクリング環境には溜め息がでます。
「東豊自行車緑廊」の見所は、「大甲渓」にかかる「石岡水霸(ダム)」と「日式舊穀倉(木造日本家屋)」。「石岡0蚤月台」には 「旧東勢ー豊原鉄道」の客車が数両、往時の姿のまま停車。昔懐かしブルートレイン風の客車、タラップを登ると、中はボックス型・四人掛けの座席、天井には扇風機。鉄ちゃん垂涎。。。
次は「情人木橋」。看板を頼りに横路にそれて、専用陸橋を越えると、観光バスが集まる大規模な休憩処があります。お目当ては「情人木橋」?最近造ったらしい木の橋があります。他に喫茶店やデカイ水車もあります。。。が。
気を取り直し、再び「東豊自行車緑廊」を進むと「大甲渓」にかかる「東豊鉄橋」に到着します。「大甲渓」は水量こそ少ないものの川幅は広く、鉄橋中央部の休憩地点からの眺めは壮観です。
ここから一息で 東勢市に到着です。 「東勢客家文化園区」には「客家文化博物館」の他、「機関車トーマス」を彷彿させる、小振りの機関車が動体保存されています。 |
|
東勢で昼食を取ったら、さあ、来た道を戻ります。
ところで耳よりなお話、世界のサックスの3分の1は台湾製「Made
in
Taiwan」なんですってね!そしてここ「后里」は、台湾サクソフォンの発祥地、通称「サクソフォンの村」なんだそうです。何でもクリントン大統領来台のおり、陳水扁総統が「后里のサックス」を贈ったそうな。台湾卒業記念に「Made
in Taiwan」のサックス
、一本買って帰りますか(高いのかなぁ)???
今日もよき仲間と天候に恵まれ、充実の1日でした。離台されるメンバーの方も、またいつか、この素晴らしい台湾のサイクリングロードを一緒に走りましょう。お元気で。ではまた。
**************************************************************************************
番外編
今回は、台湾鉄道内で思いもかけない事態が発生しました。
台湾鉄道内でのハプニング
<桃園おじさん>
台北から台湾鉄道を利用、指定席にもかかわらずおじさんが座っている。これは台湾では当たり前。さてここからが勝負です。おじさんに我々の指定席を主張する日本勢。ここでおじさんはなんと「桃園まで座らせてくれ」と当たり前のように主張!! 相手は手ごわい。
どうする日本勢、、、。出ました「聴不懂攻撃」聴不懂(意味が分からない)と連発し、おじさんを撃退してしまったのです。
でも、周りにいた台湾人が本件をブログに載せてしまうのを恐れる私たちでした。
←雰囲気出しただけですので、まだ焦らなくて大丈夫。
<貨物車両占領軍団>
帰りの電車は、12号車が荷物や自転車を乗せる貨物車両、2号車が指定席。まずは12号車から乗り、荷物を置こうとしたら、、、えっ、、、12号車では床に人が隙間なく座っており、自転車など置く隙間もない。何とか人と人の隙間から面積を確保、徐々に拡大、すべての自転車を押し込み、変な雰囲気の中、12号車を離脱。(後で聞くと床を閉めていた若者たちは新竹でほとんど降りた模様、新竹の工場で働く外国人労働者だったのか?)
<24秒/両>
さて、12号車から2号車まで移動、、、、なんと立ち席の人が多く8号車で動きが取れなくなってしまった。次の駅は2分停車だ、外を走ろうと考え、120秒割る5両=24秒とか考えながら、待つ。1両24秒で外を走れば楽勝!?、、、ではなかった。ホームに人がいっぱいだ。ゴールを目指し、ジグザグに走りながら、シュート!じゃなくって、2号車の扉へ突っ込んだ。すぐに出発、思ったとおり、指定席には先客がいる。「桃園おじさん」よりは簡単に席を空けてくれたが、我々が席について缶ビールを配り始めると、目を丸くして驚いていた。案の定電車の中を少しにぎやかにしてしまった日本人たちになってしまった。(反省)
<13.3秒/両>
台北駅の一駅手前は板橋駅、ここで12号車に再び戻らなくてはならない。2分停車だ。120秒割る9両=13.3秒。さっきのペースではだめである。だがビールが入った頭脳からは「何とかなる」の解答しか出てこない。
結果、、、走る、走る、走る、、、何とかなった。酔いもさめたのである。
|