サイクルイベント by ギアステーション2014/5/11---2015/4/26
   

4月26日:ギアステーション宜蘭 & 冬山ツアー
今回の「宜蘭・冬山自行車道」は、「台湾鉄道 羅東駅」から宜蘭海岸を巡り「台湾鉄道 冬山駅」に至る 宜蘭平野と太平洋を満喫するルートで、「全台湾TOP10旅遊単車(十大サイクリングロード)」に選ばれたルートです。 
今回は初めてバスでの移動にトライしてみました。「MRT 圓山駅」から「國光客運(バス)#1879」を利用します。
切符売り場で聞くと、羅東駅まで126元。ロードバイクは前輪を外して輪行袋に入れれば無料。自転車そのままの場合は+70元とのこと。
自転車をバスの荷物入れスペースに納め、乗り込むとゆったりシートにモニターで映画も楽しめます。
Wifi、USB充電も完備(USBコード要持参)。HPでは片道2時間10分のところ、すぃすいーと走って、わずか1時間10分で羅東バス停へ到着。とても快適です。今後のギアステーション遠方サイクルツアーの主流になりそう。
後で分かったことですが、行きも帰りも乗り場はきちんとしたバスステーションですが、降り場はちょっと手前の道ばたです。バスステーションが人でごった返すのを避けているのでしょうが、電車に乗り換える人には、ちょっと不便。
サイクリングの出発点は台鉄「羅東駅」東口付近。羅東は宜蘭市に次ぐ蘭陽平原第二の都市で、そのほぼ中央に位置。踏切を渡り西口方面から「羅東運動公園」に向けて出発です。


「羅東運動公園」の中を通り、道路を渡ったところに「宜蘭双園自行車道(全長7.6キロ)」があります。「蘭陽渓」を左手に見ながら下り、一路海岸に向かいます。台湾鉄道や高速道路をどんどんくぐって進みます。。。 因みにここで橋を渡ると向こう岸は「宜蘭駅」 。渡らずにそのまま真っ直ぐで海に向かいます。風景がなんとなく日本に似ていて多摩川か荒川土手を走っているような気分。やがて川幅がどんどん広がってついに河口「大錦甲橋賞鳥区」、海岸まで辿り着くと、 「錦草路」沿いに南下、冬山河の河口「五結防潮甲門」に到着です。 沖には 宜蘭名物 「亀山島」も見えます。
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冬山河の河口からは「冬山河自行車道(全長17.5キロ)」を、「冬山河」の左右河畔に広がる田園風景の中を、静かに走ります。「蘭陽渓」は大河、河川敷も広くてどうにもなりませんが「冬山河」は川幅も細く、熱帯を思わせる椰子の木や並ぶ両岸の芝生の手入れも行き届き、お洒落な 運河の趣です。

「冬山河」に掛る橋の景観も壮観。冬山河は左岸・右岸の土手と橋にサイクリングロードが整備され、 河口近くの「清水橋」、「冬山親水公園」近くの 赤いアーチが眩しい 「利沢簡大橋」、5号高速下の「嘉冬橋」、「冬山駅」近くの「宜冬橋」などで、左岸・右岸を行きつ戻りつ、走ります。



 左岸の「冬山河森林公園」には、カッター、ヨット、ドラゴンボートの倶楽部ハウスもあります。
「冬山河」を離れ「冬山駅」の矢印に進むと、田圃風景の中に忽然と前衛的な外観の「冬山駅」が出現します。「台湾鉄道 冬山駅」は宜蘭県冬山郷にあり、駅前の中正路に郷公所、郵便局、農会、観光サービスセンターがあります。日曜日のためかほとんどシャッターが降りていました。冬山路まで出て食堂を探し昼食です。
因みに駅舎の外観は、「MRT 三重駅」至近の「二重環状自行車道」の終点の「大都会公園」から見える「(工事中の桃園空港線)の三重駅」とそっくり。。。。のような気もします。



   
時間も十分あるので、冬山河を少し下り、 ショートカットで羅東へ戻ります。未舗装道路ありの難関でしたが、GPSがあるので迷わず羅東バスターミナルへ戻ることが出来ました。帰りのバスは行きほど豪華ではありませんでしたが、新しいバスでした。トンネル内では渋滞でしたがそれでも1時間半ほどで「MRT 圓山駅」に着きました。
今回は天気がいまいちでした。気軽に行けることが分かりましたので、天気が良いときに是非もう一度行きたい所です。

2015年4月19日陽明山を登る。
ギアステーションサイクルイベントでははじめての標高800m。
陽明山登坂ルートは数多くあるが、今回のルートはきついルートだ。
故宮博物館横を通り、中華電信パラボラアンテナ群を横目にひたすら登る。

七星山頂下の陽明山冷水坑のパーキングで休憩。
4,5年前はほとんど自転車を見かけなかったが最近は多くのサイクリストが登ってくる。

またここから多くの観光客が七星山(約1000m)登山道を上がっていくのが見える。
隣の大屯山も1000m級で、頂上まで舗装道路がある。いつかは挑戦してみたい。
<参考>
この辺一体を陽明山(ヤンミンサン)と呼んでいるが、陽明山自体は標高約500mの山で、知らず知らずのうちに通り越してしまう。

さて、陽明山冷水坑から陽金公路へ抜ける。これまたキツイ登りをなんとか登り、陽金公路まで一気に下り、最後の登りは比較的緩やか、淡水方面へ行く巴拉?公路
との接点を通り過ぎる頃には道は下りになる。
後は一気に台北市内まで下りだ。
朝10時に出発し、途中アイスクリーム1本、エネルギー補給し、午後3時、市内まで下り、前回閉まっていた牛肉麺屋さんでさっぱり味の牛肉麺を食し、帰路に着いた。
(走行距離48Km、高低差800m) 


2015年4月4日大漢渓自行車道から石門水庫へ(橋本)
11月23日に大漢渓自行車道で「大渓老街」まで走りましたが、今回は更に上流へ上り、石門水庫を目指しました。ギアステーションツアーでは初めての総走行距離100Km越えの107Kmとなりました。9:00ギアステーション出発です。  
今回も「新月橋」経由で「三鶯 龍窯橋」まで一気に走ります。








「三鶯 龍窯橋」→

「大渓老街」の下「大渓観光橋」の袂で昼食です。前回入ったレストランは休み。ふと隣を見ると、同じようなレストランが開業しており、そこでランチタイムです。気温は32度、ビールのうまかったこと!、しかしこれが失敗の元、後半には石門水庫の上り坂が待っているとは知らず、調子に乗って喉を十二分に潤してしまった。




ここからが登り道、写真にはありませんが、急勾配の木製自転車道や、自転車道作成中の工事現場を通り過ぎ、
なんとか「石門水庫」に到着です。





今回は片道の高度記録も付けてみました。たいした高度ではないのですが、
最後の急坂前の燃料(アルコール)補給に反省です。

ギアステーション 后豊ツアー(台中 「后里鉄馬道+ 東豊自行車緑廊」)3月29日(橋本)
台湾糖業鉄道大甲線が接続していた「后里駅」 から、「后里+ 東豊自行車緑廊」を辿りました。
「后里鉄馬道(全長4.1キロ)  + 東豊自行車緑廊(全長11.6キロ)」は、 風光明媚、交通至便、その類い稀なる完成度から「淡水河自行車道」 「日月潭環潭自行車道」 「 17公里海岸自行車道 」「宜蘭・冬山自行車道」「花蓮海岸自行車道」等と共に、「全台湾TOP10旅遊単車」に選ばれた名コースです。

いつものように自強号の専用車両に自転車を積み込んで、台北駅を7:58発に出発。途中、苗栗駅で各駅停車に乗り換え、2時間余りで后里駅に到着です。

后里駅で輪行してきた自転車の包みを解いて、早速走行開始。 駅の前の「后里馬場(台中県后里郷広福村寺山路 41 号)」は、日本統治時代に、台湾総督府の馬場として1937年に作られ、現在は、馬術訓練施設として百頭以上の馬が飼育され、馬術、乗馬弓術、馬車、アーチェリーなどが行われています。
台湾鉄道を東側に渡ると直ぐ「后里自行車緑廊」の入口があります。まずは南下。「九号隊道(1280メートル)」を越えると、突然視界がひらけ「大甲渓」「梅小鉄橋」に到着です。トンネル出口手前から「梅小鉄橋」を眺める構図が、本日最初の写真スポットです。「梅小鉄橋」からは、右手下流に台湾鉄道が見えます。

ここから暫く南下し「后里自行車緑廊」と「東豊自行車緑廊」の共同起点「朴子口」から、今度は東に向けて走ります。この辺りは喫茶店も多く、我々も一休み。
「東豊自行車緑廊」は台湾檜の運搬に使用した「旧東勢ー豊原鉄道」の廃線跡地の再利用して出来たサイクリングロードで、時々プラットフォームの痕跡もあります「緑廊」の名前の通り、両脇の木々の緑が眩しく、何時もながら台湾のサイクリング環境には溜め息がでます。

「東豊自行車緑廊」の見所は、「大甲渓」にかかる「石岡水霸(ダム)」と「日式舊穀倉(木造日本家屋)」。「石岡0蚤月台」には 「旧東勢ー豊原鉄道」の客車が数両、往時の姿のまま停車。昔懐かしブルートレイン風の客車、タラップを登ると、中はボックス型・四人掛けの座席、天井には扇風機。鉄ちゃん垂涎。。。

次は「情人木橋」。看板を頼りに横路にそれて、専用陸橋を越えると、観光バスが集まる大規模な休憩処があります。お目当ては「情人木橋」?最近造ったらしい木の橋があります。他に喫茶店やデカイ水車もあります。。。が。

気を取り直し、再び「東豊自行車緑廊」を進むと「大甲渓」にかかる「東豊鉄橋」に到着します。「大甲渓」は水量こそ少ないものの川幅は広く、鉄橋中央部の休憩地点からの眺めは壮観です。
 

 ここから一息で 東勢市に到着です。 「東勢客家文化園区」には「客家文化博物館」の他、「機関車トーマス」を彷彿させる、小振りの機関車が動体保存されています。

東勢で昼食を取ったら、さあ、来た道を戻ります。
ところで耳よりなお話、世界のサックスの3分の1は台湾製「Made in Taiwan」なんですってね!そしてここ「后里」は、台湾サクソフォンの発祥地、通称「サクソフォンの村」なんだそうです。何でもクリントン大統領来台のおり、陳水扁総統が「后里のサックス」を贈ったそうな。台湾卒業記念に「Made in Taiwan」のサックス 、一本買って帰りますか(高いのかなぁ)???

今日もよき仲間と天候に恵まれ、充実の1日でした。離台されるメンバーの方も、またいつか、この素晴らしい台湾のサイクリングロードを一緒に走りましょう。お元気で。ではまた。

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番外編
今回は、台湾鉄道内で思いもかけない事態が発生しました。
台湾鉄道内でのハプニング

<桃園おじさん>
台北から台湾鉄道を利用、指定席にもかかわらずおじさんが座っている。これは台湾では当たり前。さてここからが勝負です。おじさんに我々の指定席を主張する日本勢。ここでおじさんはなんと「桃園まで座らせてくれ」と当たり前のように主張!! 相手は手ごわい。
どうする日本勢、、、。出ました「聴不懂攻撃」聴不懂(意味が分からない)と連発し、おじさんを撃退してしまったのです。
でも、周りにいた台湾人が本件をブログに載せてしまうのを恐れる私たちでした。

 ←雰囲気出しただけですので、まだ焦らなくて大丈夫。

<貨物車両占領軍団>
帰りの電車は、12号車が荷物や自転車を乗せる貨物車両、2号車が指定席。まずは12号車から乗り、荷物を置こうとしたら、、、えっ、、、12号車では床に人が隙間なく座っており、自転車など置く隙間もない。何とか人と人の隙間から面積を確保、徐々に拡大、すべての自転車を押し込み、変な雰囲気の中、12号車を離脱。(後で聞くと床を閉めていた若者たちは新竹でほとんど降りた模様、新竹の工場で働く外国人労働者だったのか?)


<24秒/両>
さて、12号車から2号車まで移動、、、、なんと立ち席の人が多く8号車で動きが取れなくなってしまった。次の駅は2分停車だ、外を走ろうと考え、120秒割る5両=24秒とか考えながら、待つ。124秒で外を走れば楽勝!?、、、ではなかった。ホームに人がいっぱいだ。ゴールを目指し、ジグザグに走りながら、シュート!じゃなくって、2号車の扉へ突っ込んだ。すぐに出発、思ったとおり、指定席には先客がいる。「桃園おじさん」よりは簡単に席を空けてくれたが、我々が席について缶ビールを配り始めると、目を丸くして驚いていた。案の定電車の中を少しにぎやかにしてしまった日本人たちになってしまった。(反省)

<13.3秒/両>
台北駅の一駅手前は板橋駅、ここで
12号車に再び戻らなくてはならない。2分停車だ。120秒割る9両=13.3秒。さっきのペースではだめである。だがビールが入った頭脳からは「何とかなる」の解答しか出てこない。
結果、、、走る、走る、走る、、、何とかなった。酔いもさめたのである。



ギアステーション 花蓮ツアー(2015/3/15)(関口)
今日のツアーは、台北8:00発の自強号で2時間強、台湾東部最大の町にして「太魯閣峡」の玄関口、花蓮にやって来ました。花蓮は台湾三大国際港(高雄・基隆・花蓮)の一つで、1622年にスペイン人が来航。日本統治時代は多くの日本人も入植。海や山の自然豊かな景勝地で、「太魯閣」では毎年「MAXXIS太魯閣国際ヒルクライム (海抜0mから最高標高3275mまで登るヒルクライムレース)」が開催される、サイクリストの聖地でもあります。

今回は「太魯閣ヒルクライム」に挑戦、ではなく、目前に広がる太平洋を眺め春の潮風に吹かれながら「花蓮海岸自行車道」をのんびり走り、B級グルメも食する計画。尚この「花蓮海岸自行車道」は 「淡水河自行車道」「日月潭自行車道」「17公里海岸自行車道」等と共に「台湾10大サイクリングロード」に選ばれる美しいコースです。

本日総勢5名「花蓮駅」に10:19到着。輪行してきた自転車の包みを解き、早速目抜通り「中山路」を南下します。まずは恒例の腹ごしらえです。「公正包子店(花蓮市中山路199-2号)」、この店は夜中まで行列ができる人気店で、小籠包(10個)50元が名物。薄皮小籠包ではなく、ふかふかの皮に包まれた小ぶりな肉まん。庶民の味で値段もリーズナブルです。次いで、かの蒋経国総統も通いつめた1934年創業の老舗ワンタン専門店 、「液香扁食(花蓮市信義街42號)」です。メニューは豚肉餡がたっぷり詰まったワンタン満載の、自慢の「ワンタン麺」60元一品のみ。スープはあっさり風味。今日はいいスタートが切れそうです。

「液香扁食」 から海に向かい、「南濱公園」から南国のエメラルドグリーンの海沿いを「花蓮海岸自行車道南段」で南下します。やがてサイクリングロードは岬に向かう「東昌自行車道」に入り「海祭場」の脇をぬけ、河と海の境目の心地よい風に吹かれて、いつしかボードウォークの上を走ります。台東方面に向かう「花蓮大橋」まで来ると長旅風情のサイクリストの一団に遭遇。「花蓮大橋」のたもとで一休みしたら、折り返して 「東昌自行車道」「花蓮海岸自行車道」 で北上、本日目的地の「七星潭」を目指します。









「南濱公園」まで戻り、「北濱公園」から「曙光橋」で「美倫渓」を越え、旧鉄道跡の切通しを木漏れ日を浴びながら緩やかに登ると、綺麗に整備された「美倫海濱公園」です。「台湾水泥公司」前を右折「港濱路」で「花蓮港」を周回すると、「花蓮海岸自行車道北段」に突入。海沿いのベンチで一息いれようとしたら、橋本店長が突然 「climb or beer(きつい山登りしますか?それとも迂回してビール飲みますか?)」 。勿論全員一致で 「beer !」 、サイクリングロードを少し外れ、街道沿い(海岸路 193号線)の「花蓮酒廠」の「出来立て小麦色の水」で軽く喉を潤します。

更に「花蓮酒廠」の前の海岸路を北上すると、視界が開け本日ゴール「七星潭(花蓮市新城郷北埔村)」到着です。さすが大理石の産地花蓮、海岸には美しい色模様の小石が無数に転がっていています。

市内への戻りは「花蓮海岸自行車道北段」の海沿いを南下。本日クライマックス「四八高地(標高48m)」に登坂。。。息がきれるなあ、これじゃ「MAXXIS太魯閣国際ヒルクライム」参戦なんてとんでもないか。。。記念写真を撮るふりをして「聴涛亭」で一休み。
晴れた日の「四八高地」から眺める「七星潭」の弧を描く海岸線は、台湾の美保の松原。「台湾にこんなに美しい海岸があったのか!」と、思わず溜め息が出る光景です。海岸線の遥か先には、 太魯閣の雄大な山々や東部最大の難所「清水断崖」「蘇花公路」も臨めます。
折角の花蓮、サイクリングはこのあたりで切り上げ、18:30発の呂光号(台北行き)を待つ間、暫し街を散策です。まずは中山路と海岸線の交わるあたりに、日本統治時代に建てられた旧花蓮駅の「鉄道文化園(花蓮縣花蓮市中山路71號)」があります。花蓮駅は1982年の北廻線全線開通の際、現在の場所に移転。旧花蓮駅は鉄道文化館として公開されています。「東急車両製造公司」の蒸気機関車「LDT103」も一両保存されています。

次は「五霸焦糖包心粉圓 (花蓮市博愛街165號)」の「変態かき氷」。「五霸包心 粉圓焦 糖練乳刨冰」は黄金色・格子柄のカラメルの下に赤豆、緑豆、包心粉圓、豆花、仙草が敷き詰められた、同店オリジナルかき氷です。

そして本日締めくくりは「炸蛋葱油餅(花蓮市復興街102號)」、熱々の油で揚げた油餅はサクサクの食感が楽しめます。ポイントは卵、油餅を食べると半熟卵がじゅるじゅる口の中に広がる絶品です。こいつを抱えて花蓮駅に向かいます。

帰りの列車は、自転車を輪行袋に入れずに搭載出来る専用車両、台湾は自転車天国ですね。無事自転車を押し込んだら、早速「炸蛋葱油餅」をつまみに「金牌」で乾杯。天候にも、よき仲間にも恵まれ、今日も充実の1日でした。 本日はここまで。皆さんお疲れさまでした。ではまた。

ギアステーション台東遠征(2/28) 関口
今日は「ギアステーション台東遠征」、台北ー台東を3時間半で結ぶ台湾鉄道最新鋭の「普悠瑪号」で、遂に台東にやって参りました。

台東県は、フィリピンプレートとユーラシアプレートの造山作用で形成された急嶮の土地で、東側から順に「太平洋」、標高1,000メートル級の「海岸山脈」、「台東縦谷平原」、西側に標高2,500メートル級の「中央山脈」があります。台東市は「台東縦谷平原」の南端、「台東鎮卑南大渓河口」に位置します。

青い海、青い空、緑の山谷の風光明媚な台東県は、「池上環川自行車道 (金城武のエバー航空CM)」や「關山環鎮自行車道」など 数々のサイクリングロードが整備されていますが、今日は『全台灣最美麗的單車道』とされる「台東環市自行車道(2009年4月完工・全長21キロ)」を走りました。

「台東環市自行車道」は、「旧花東線鉄路廃線跡」「海賓自転車道」「台東森林公園」からなる三部構成の自転車専用道で、台東駅から「興安路」「卑南大圳水利工園」「馬蘭鐵道路廊」「台東舊火車站  鐵道藝術村」「海濱公園」「台東森林公園」「馬亨亨大道」と巡り台東市内を一周します。2月にして終日快晴、気温28℃で海風が心地よく感じます。台湾桜も満開。橋本店長が台東の美しい写真を沢山撮ってこられましたので、是非ご覧ください。

まず台東駅前の「興安路」を南下。「卑南大圳(灌漑用水路)」側道から「台東環市自行車道」がスタート地点ですが、その前に「卑南包仔店(台東市卑南里更生北路182號1樓)」の「筍丁肉包(肉まん)22元」で軽く腹をこしらえます。行列のできる評判の店で、整理券を受け取り、蒸し上がるのを待ちます。肉まんは大きく、熱々肉汁がジューシー、豆板醤とのハーモニーは抜群です。

「卑南大圳」に沿って西に進み「南迴鐵路」に突き当たる辺りから本日第一ステージ、「旧花東線鉄路の廃線跡」で南下です。「馬蘭舊站」を過ぎ、「太平渓」を渡ると辺り一面田植え直後の整然として瑞々しい水田が広がります。アジア的な風景を楽しむ、陽気な碧目のサイクリストが多かったでしょうか。右手に「鯉魚山風景區」を眺めて進むうちに「台東舊站  鐵道藝術村(旧台東駅)」に到着します。

「台東舊站(旧台東駅)」は、日本統治時代の1926年に「旧花東線鉄路(花蓮ー台東)」が、軽便鉄道規格(762mm)で完成した時、海岸近くのここ(台東舊站)まで運行されていました。その後1982年に現在の1067mmに改軌した際、町外れに「卑南站(現 台東駅)」を新設。1991年「南迴鐵路(枋寮~台東)」開通時に、「花東線」と「南迴線」を「卑南站」で接続、「卑南站」を「台東新站(現 台東駅)」に改称。更に2001年「台東新站(現 台東駅)から台東舊站(旧花東線鉄路の廃線跡)」を廃止し、その遺構を現在 「舊鉄道路廊」と称してサイクリングロードとして供用しています。線路跡をサイクリングロードに転用するケースは「福隆」「后豊」「玉里」で見ることが出来ますが、道幅も手頃で、傾斜もカーブもマイルドなことから、サイクリングロードへの転用がしっくりくる、ということでしょうか。

「台東大学キャンパス」を右手に暫く一般道を進むと、突き当たりが「南海路」。その向こう側が、紺碧の太平洋に椰子の木が映え、ますます太陽が眩しい南国ムード満点の台東海岸線です。ここから本日第二ステージ、「海賓自転車道」で、海岸沿いに「台東海濱公園」を進みます。

ここで評判のネギ餅店、「黃記手作海邊蔥油餅(台東市南海路86號)」に寄り道。こちらの店も長蛇の列で、年老いたご両親が生地にネギを包み油で焼き、美人の看板娘が、卵一個(35元)、二個入り(40元)等々注文を捌きつつ、ピリ辛ソースをお好みで塗ってくれる、絵になる光景です。早速岸壁に腰をおろし、太平洋を眺めながら熱々のネギ餅、旨かったですよ。 なるほど、突っ掛け姿のお兄さん達(地元の方々)も大勢並ぶわけだ。。。ちなみに近所に小籠包に匹敵する程の薄皮&肉汁たっぷりの「隣家蒸餃(台東市中正路48號)」という、台東で絶対外せない店がある、と聞いて来たのですが、本日は残念ながら休業でした。

青空と樹々の緑色が湖水に溶け込み独特の色合いを魅せる、カナダの湖を彷彿させるような「琵琶湖」脇の小道から、本日の第三ステージ、「卑南渓」河口の広大な「台東森林公園」が始まります。長方形の「活水湖」を一周した後、「卑南渓」沿いに「台東森林公園堤防邊道路」を走ります。公園自体が広すぎて。。。ということもあり、老いも若きも自転車族。最後は「台東森林公園」大門から「馬亨亨大道」脇の自転車道で緩やかな登り坂を走り、「台東棒球村(9000人収容の野球場)」を横目に見ながら「台東駅」に帰着です。

旅の終わりは、台東名物「池上飯包」を買い求め、列車に乗り込みます。「池上飯包」は台東の開墾が本格化した1940年頃「台北(三重)」から池上に移住した李夫妻が、池上駅構内で「番薯餅」を売り始めたのが起源。今もその名残で「池上駅」には、駅弁売り子がプラットホームに現れます(一部列車は池上に停車しません)。

「台東環市自行車道」は、評判通りまた来てみたい、素晴らしいサイクリングロードでした。B級グルメも美味しいですし。なお台東と言えば「知本温泉」。日本統治時代に公衆浴場が設置され、泉質は「礁渓温泉(宜蘭)」や「烏来温泉(台北)」と同じ炭酸水素塩泉系。知本温泉龍泉路の両側には20~30軒の温泉ホテルや旅館、民宿が並び、かの「知本老爺大酒店(卑南郷温泉村龍泉路113巷23號)」も日帰り温泉があるようです。一般道ながら自転車で行ける距離だと思いますので、コースを研究してご報告したいと思います。

ではまた。


ギアステーション 春節に牛肉麺が食べたくて(2/21)。。。(関口)

ギアステーション13時出発。グルメの旅第二弾、道程に適当な食事処が少なく、腹を空かせて走ることの多い「淡水河關渡段自行車道」沿線の、貴重なグルメスポットを巡ります。

いつも通り、基隆河沿いに「双渓河岸自行車道」経由「淡水河關渡段自行車道」を西走。「摘星楼」を越し「福徳宮」手前から「台北自行車道」の矢印に沿い、「支線」の田圃の一本道「貴子坑渓整治道路」を北上、「北投」を目指します。目的地は先日、尊敬するS先輩にお教え頂いた「北投會館采豐餐廳(北投区大業路527巷88号)」と「金春發牛肉店(中央北路二段169号)」。

「貴子坑渓整治道路」で道なりに「大渡路」を潜り、更に進むと「大業路」、即ち「MRT淡水線」の線路に突き当たります。左折すると、「MRT復興崗駅」方向に「北投會館」「捷運逃生體驗營」の誘導看板あり。真っ赤な台湾桜の咲く「草堂花普」を左手、線路を右手に暫く進むと、やがて「北投捷運園区」入口に到着。守衛さんは我々の出で立ちを一目見て、「エクササイズにおいですか?」。「北投會館で食事」と告げ通して頂きました。「北投捷運園区」はMRTの施設で、「復興崗駅(淡水線の北投の次の駅)」の2番出来口に直結。小綺麗に整備された園内には、レストランの他に研修棟、宿舎やジムがあり、一部一般にも開放されています。 MRTの操車場(車庫)も一望、 鉄道好きには将に垂涎の?ロケーションです。

レストランは「北投會館」一階の「采豐餐廳」。結婚披露宴も出来る程の大宴会場の他、個室も多数あります。春節だからでしょうか、人も多かったですね。本格的な四川料理専門店ですので、人数が揃えば「麻婆豆腐」のほか「千焼大草蝦(エビチリ)」「招牌酸菜魚(タラ鍋)」「麻香松坂肉(松坂豚の薬膳鍋)」も「非常好吃!」なんです(別途確認済み)。 
「采豐餐廳」で、辛さ&香辛料控え目のまろやかな「麻婆豆腐」を白飯に乗せて食したら、いよいよ本日の本命「金春發牛肉店」の「牛肉麺」にいざ出撃。。。とその前に、橋本店長のご発案で、まず腹こなしのサイクリング、「關渡宮」まで足を伸ばし「關渡平野」を一回りです。「關渡宮」付近は臨時の屋台が軒を連ね、新年の参拝客でごった返してましたね。基隆河沿いに自行車道を戻り、再び「貴子坑渓整治道路」を北上、 MRTの線路を潜って、中央北路を右折すると。。。右手に「金春發牛肉店」の看板が。。。でも本日おやすみ。。。「いつから営業再開とも書いてないし。。。春節だからなぁ」「次回必ず」とリベンジを誓いつつ本日は散会、空腹をおさえて帰宅です。
 
×  ×  ×
 実は幻の牛肉麺に後日談あり。翌、正月4日(22日)夕刻、牛肉麺に執念を燃やした私は「金春發牛肉店」をダメ元電撃訪問。遂にありつきました、伝説の「清燉牛肉麺(塩味の牛肉麺)」。日経新聞「食あれば楽あり」の小泉武夫教授風にレポートしますと。。。
運ばれてきた熱々牛肉麺を食べる。熱いのでハフハフしながら口に入れて噛んだとたん、きしめん風のシコシコきゅるるの麺は、具材から出たうま味や甘みに染められていて、 天下無敵の味。しっかり煮込んだ牛片を口に放り込むとトロリとろとろ、格調高い上品なうま味と微かな甘みがチュルチュルと口いっぱいに広がり、あっという間に胃袋へ。肉の旨味が染み込んだスープを飲めば、香りがプッと鼻から抜け、再び悶絶なのである。。。。
「金春發牛肉店」は 「百年老店」を称する牛肉麺の老舗。台湾産牛肉に拘り、塩と砂糖だけで味付け、10時間以上かけてじっくり煮込み牛肉本来の旨味を引き出しながら、肉を柔らかくするそうです。スープは秘伝の「塩味ブイヨンスープ」、牛肉の上品な味わいに、ほんのり朝鮮人参の味もする白いスープ仕立て。あっさりして癖になりそう。。。麺も茹ですぎず硬めで好感が持てます。是非お試し下さい(南京路×重慶路、内湖にも系列店があるようです)。  
 前日とはうってかわり、すっかり膨らんだお腹を抱え、至福のうちに帰路に着きました。S先輩ありがとうございました! 橋本店長ごめんなさーい。でも次回必ずご一緒しましょう。ではまた。
 

2015年2月8日 淡水河左岸サイクリング&グルメ。
寒波到来でこの冬一番の冷え込みとなりましたが、如何お過ごしでしょうか。本日はギアステーション番外編、八里グルメの旅についてレポートします。今回は北海道からのお客様がご一緒してくださいました。

いつものようにギアステーション10時出発。「基隆河右岸自行車道」を西走。一路「八里(bali)」を目指します。

基隆河と淡水河の合流地点「關渡宮」に到達、ここから赤い「關渡大橋」を渡ります。 淡水河の向こう岸で「八里左岸自行車道」に入り、淡水の街並みと陽明山を右手に眺めながら、 マングローブ林を縫って淡水河口を目指し北上します。

途中の「八里左岸公園」は、左岸碼頭、左岸会館、自転車レンタル所などが整備されているエリア。「左岸公園」を抜けると、淡水河に面してレストランが軒を並べる、お洒落な「觀海大道」に入ります。一先ずそのまま北上、「博物館路」を左に折れると 右手に「八里下水処理場施設・海洋放流管施設」の巨大タンク群、次に凡そ2000年前の台湾唯一の鉄器時代の遺跡を後世に伝える「新北市立 十三行博物館(八里區博物館路200號)」があります。1950年代に空軍パイロットが上空を飛行中、(大量の鉄器の影響による)計器の異常に気付いたことが、遺跡の発見に繋がったとか。

博物館を左回りに「博物館路」の小道を進むと、左手に本日第一の目的地、隠れ家カフェ「兔子餐廳To House(八里區 博物館路202巷46號)」があります。ここは市内に時々見かける「猫カフェ」ならぬ「兔カフェ」。写真をとりそこねたので、ギアステーショングルメ探検隊(下見の会)で撮影した写真をお見せします。眠そうな兔と一緒に、まったり寛げます。

「兔子餐廳To House」を過ぎ「博物館路」を更に進むと海辺の集落を周回して、 走ってきた「觀海大道」に戻ります。
ここで本日第二の目的地、赤屋根フレンチコロニアル調の建物でお馴染みの本格的タイ料理 「小島 island  (八里區 觀海大道91號 )」にて昼食です。「蝦醬四季豆」「パッタイ:エビやモヤシが入ったクァイティオの甘酸っぱい(辛い)炒め麺」「ゲーン・キヨウ・ワーン:薄緑色のカレー」「トートマンクン:タイ風えびのすり身揚げ)」、ピリ辛に思わずビールが進みます。 白飯もどんどん進みます。「スィートチリ」も絶妙でした。 デザートは「サークー・ガティ:タピオカ・パール入りのココナッツ ミルク」など、マイルドな甘さに好感。

食後は、同じ 「觀海大道」にある本日第三の目的地「亜典菓子工場 R.Den Desert Factory(八里區 觀海大道39號) 」を訪問。バウムクーヘン、カステラ、どら焼き、牛舌餅、クッキー等を試食できます。熱々珈琲のおもてなしもあり、体が暖まります。「工場」の名の通り、ガラス越しに螺旋状の造形美しいバームクーヘンが出来上がる様を見物することもできます。 因みに同社 (益欣食品)は 1987年創業、カステラを年間300万本も生産する「カステラ大王」。高級素材を使用、防腐剤は使用せず、真空パックを施し、これまでホテルなどにOEM供給していたそうです。この「亜典菓子工場」は同社初のオリジナルブランド。宜蘭県宜蘭市にも同名の工場があります。OEMといえば台湾のTSMCは世界トップのファウンドリー企業。。。台湾はエレクトロニクスもカステラもOEMですかね。。。バームクーヘン一本買いました。 
尚もう一つ、「亜典菓子工場」の隣の「水灣餐廳  Water Front」は、淡水・碧潭でも水辺を望むラクジュアリーな有名店の姉妹店。ギアステーショングルメ探検隊、おすすめのお店です。

今日のグルメツアーはこれまで。皆さん寒い中お疲れさまでした。ではまた。 (現地昼食・散策込み3時間)


12月7日:基隆河上流を目指して、基隆まで行けちゃうか?(橋本)
今日は台北駅集合でしたが、諸事情で急遽行き先を変更、基隆河上流を目指すこととしました。
市民大道を西にひた走り、松山駅付近、饒河街観光夜市の基隆河入り口よりサイクリングロードへ入ります。 以前来たときよりも整備されており、彩色橋という新しい橋もかかっていました。最近はサイクリングロードに人と自転車専用の橋が次から次へと設置されています。
ここから南港方面へ向かい基隆河左岸を上流へ走ります。南港から先にサイクリングロードが伸びていることを期待していましたが、まだ貫通しておらず、汐止手前まで一般道を走り、再びサイクリングロードへ進入します。
風景は都会から一気に風変わりし、のどかなベットタウンといった感じになってきました。
サイクリングロードも途切れ途切れで、一般道とサイクリングロードを繰り返しているうちに、街の食堂から漂う昼食の匂いに引き込まれ、ランチタイムにすることにしました。

汐止で鉄板焼きの店に入り、写真は鱈とレモン魚です。一休みしたら再びサイクリングロードへ。
まもなくサイクリングロードの終点 星光橋に到着。地元の人が話しかけてきた。この橋は夜になるといろいろな色に照明され、水面に移る橋がとても美しいそうです。2ヶ月前ほどに出来て、当時は夜になると多くの人が集まってきたとのことです。
サイクリングロードはまだ伸びるのか聞いてみたところ、政府次第だ、との回答。
この先一般道で同じくらい走ると基隆までたどり着くのですが、今日はここで折り返すことにしました。

星光橋を渡り、帰りは右岸をひた走ります。
今日は久々に気温も高く22度。河では牛が水浴びか?

秋も深まり川辺にはススキが群生しています。

饒河街観光夜市でお客様と別ルートで帰宅となりますが、この辺はもう自転車がいっぱい。
警察官に呼び止められ、無料だから防犯登録のサービスを受けましょう、3分ですむよ。ということで、名前と電話番号だけで、防犯登録完了(ほんとに3分)、自転車の写真を撮られ、BBの裏側に刻印を押された(前の自転車のときはシールだったのに刻印に変わっていました)。なんかの時には役に立つことを祈りつつ、各自帰路に向かいました。

次回はちょっと先になりそうです。

11月30日:新屋レポート(関口)
本日は、「17公里海岸自行車道 (11/16 ツアー) 」の続編。「新竹縣 新豐郷」から「桃園縣 新屋郷」まで、「新竹県濱海自行車道(毛港紅樹林自行車道)」と「新屋緑色走廊自行車道」 で台湾海峡沿いを北上し、「永安漁港で海鮮料理」を堪能する旅です。

「台北駅」から台湾鉄道「区間車」にゆられて1時間余りで、「新豐駅(新竹駅の2駅手前)」に到着。 輪行してきた自転車をセットアップし、 新豐の街中を抜け、まず「南寮方面」に向けて、「紅毛港」の近くの「新豊紅樹林」を目指します。

本日の前半・南半分、「新竹県濱海自行車道(毛港紅樹林自行車道)」の起点 (南端) は、新竹縣新豐郷「新豐溪」河口 、 「17公里海岸自行車道 (11/16 ツアー) 」の ゴール地点「南寮観光魚市」の対岸にある「紅毛港」とその周辺です。 因みに「新豐」の旧称は「紅毛港」で、『新竹県志』によれば1646年、 オランダ船が難破・上陸したことから「紅毛港」と命名。「茶葉」「蔗糖」「樟腦」の輸出で北部重要港として暫く栄えた後、土砂の堆積が進み廃港となったようです。

「新豊紅樹林」から走り始めると、すぐに「竹北原生樹林」の松林に入ります。この辺りは「17公里海岸自行車道」同様、風力発電の風車が多く設置され、真下を潜り抜ける際には、改めてその大きさに驚かされます。余程、北風が強いんでしょうかね。。。 
次いで「紅毛港紅樹林遊憩區」に入ると、一面背の高いマングローブが群生、その中に「ボードウォーク」が設置され、干潟の様子を間近に観察することができます。「坡頭漁港」までの道程は砂浜が広がり、新竹近郊で夕焼けが最も美しい区間。また、前面に稲田の広がる「福興宮」には参拝客が大勢、無数の小吃店のほか、子供向けの景品つきの様々なゲームがあったりして、「昔なつかし縁日」のノリで和気あいあいのムードに溢れています。

本日の後半・北半分、「新屋緑色走廊自行車道(12.9キロ)」は 、 桃園県が2002年に整備したサイクリングロードで、 「紅毛港紅樹林遊憩區」から「蛎殼港」を経て「永安漁港」に至る、防風林沿いのルート。冬の東北季節風から農作物を守るため植樹された、「菩提樹」「印度橡樹」の 緑色走廊(緑のトンネル)をひた走ります。家族連れの「四人乗りタンデム」で溢れる平和なこの地域も、かつては、中台の緊張状態から海岸線防衛施設があったようで、「海堤」を進む辺りには「トーチカ(コンクリート製の機関銃座)の跡」が幾つも残っています。


 そして遂に本日の最終目的地「新屋緑色走廊自行車道」北端の「社子溪」河口には、桃園県で最も大きな漁港「永安漁港(桃園縣新屋郷永安村 )」があります。「烏魚」「小卷」「鰹」「黄花魚」「太刀魚」などが水揚げされ、多くの買い物客や観光客で賑わっています。やはりここも家族連れが多いなぁ。

「永安漁港」の先端に位置する「漁港直銷中心」 は、2004年完工の「海を望む大龍蝦」をイメージしたユニークな建物。その1階部分は、(1)海老の頭:生鮮區(生け簀を擁する海鮮料理屋が軒を並べるエリア)(2)海老の胴体:乾貨區(海鮮小売り店エリア)(3)海老の尾っぽ:熟食區(海鮮小吃店エリア)の3つのゾーンから構成され、2階は珈琲店と大型停車場、3階は觀海露台があります。


 橋本店長の仕切りで、生鮮區でまず軽る~く「海鮮丼!」を食した後、 熟食區であつあつカラッと仕上がった「シシャモ」「魚丸」「イカ」「蛸」 「小海老」 「小蟹」の天ぷらを買い求め、防波堤に腰掛け、海風を浴びて缶ビール片手に小宴会です。筋肉痛の体にビールが染み渡り.....幸せだなぁ。港内に掛かる「永安観海橋」の眺めもなかなか素敵です。
暫し休憩の後、帰路は「新屋緑色走廊自行車道」を南下、「福興宮」 辺りから夕陽を浴びて黄金色に染まる稲穂を眺めつつ、長閑な農道を東に向かい、新竹県「湖口駅」へ。「湖口駅」から、台湾鉄道「区間車」にゆられて 1時間余りで「台北駅」到着です。
今日も無事帰着、お疲れ様でした。皆さん、ありがとうございました。 (現地昼食・散策込み6時間)

11月23日:リベンジ!「大渓老街ツアー」(関口)
今日はギアステーション 「リベンジ!大渓老街ツアー」、「ギアステーション 9時」「新月橋 10時」集合。「大漢渓自行車道・左岸」 「大溪往鶯歌自行車道」を経て「桃園県  大渓老街」を目指す、全行程、緑豊かな美しいコースです。なお「リベンジ!」の背景は、「大漢渓自行車道・右岸」から 「大渓老街」にアプローチした、2014年7月のレポート( ギアステーション「板橋」&「三峡ツアー」) をご参照下さい。

では早速 「淡水河」の源流の一つ、「大漢渓」を 「大漢渓自行車道 ・左岸」で遡ります。「新月橋(MRT新荘駅)」から「柑園橋(台湾鉄道 山佳駅)」までは略フラット、その後「柑園河濱公園(新北市樹林區)」辺りから、緩やかな長い登り坂が続きます。やがて「三鶯陶花源 - 新北市立鶯歌陶瓷博物館 (新北市鶯歌区)」に到達。32ヘクタールの園内にも自転車道路が整備されているそうです。ほどなく「鶯歌」到着、銀と赤の模様で前衛的な「龍」を模した、例の「三鶯 龍窯橋」を渡ります。「三鶯 龍窯橋」前の「未来広場」から、「大漢渓」越しに「台北101」が見えます。

「未来広場」 から「大溪往鶯歌自行車道」、「桃園県」に入った辺りで「大渓河」から離れ、「中渓洲」の農道を走ります。灌漑用水路に沿って長閑な水田地帯が広がり、蒼い空、緑の野山を背景に、黄金色の稲穂が波打って風にそよぐ様は、見ていて飽きません。日本の原風景もこんな感じだった、ような気がします。。。「緑野景観歩道」の標識から 「大渓河」沿いに戻り、「蛙橋」を越え「大渓河濱公園(大漢溪堤防)」脇を進むと、漸く「大渓鎮」の要衝「武嶺橋」。ついで彫刻で覆われた石造りの吊り橋「大渓観光橋 (1934年)」を潜ると、「大渓」到着です。
 「未来広場」 から「大溪往鶯歌自行車道」、「桃園県」に入った辺りで「大渓河」から離れ、「中渓洲」の農道を走ります。灌漑用水路に沿って長閑な水田地帯が広がり、蒼い空、緑の野山を背景に、黄金色の稲穂が波打って風にそよぐ様は、見ていて飽きません。日本の原風景もこんな感じだった、ような気がします。。。「緑野景観歩道」の標識から 「大渓河」沿いに戻り、「蛙橋」を越え「大渓河濱公園(大漢溪堤防)」脇を進むと、漸く「大渓鎮」の要衝「武嶺橋」。ついで彫刻で覆われた石造りの吊り橋「大渓観光橋 (1934年)」を潜ると、「大渓」到着です。

お食事は「大渓観光橋」袂の「基隆全家福海鮮餐廳(大溪分店 桃園縣大溪鎮瑞安路一段)」で。余力のある方は、更に「大渓月眉自行車道」で南下、「三杭子百年老街」「青銭第」「黒白洗」まで足を伸ばすことが可能です。

さて本日の目的地「大渓老街」は「大漢渓・右岸」の断崖絶壁の上。まず「大渓観光橋」で 「左岸」から「右岸」に渡ります。絶壁の上が「中正公園」、その奥が「大渓老街」。「大渓鎮」は1850年頃から木材、米や塩取引の交易で栄え、「大渓老街」の「和平路」「中山路」「中央路」に、 「台北  大稲」で見られるような、バロック様式のアーチや柱に、中国風の彫刻を施した「騎楼」を擁する、20世紀初頭の「街屋」が多く残っています。

また「中正公園」の奥には「蒋父子文化園」があり、園内の「大渓芸文之家」の「武徳殿 (1935年)」は日本統治時代の柔剣道練習場。近くの「公会堂(1921年)」も同時代の赤レンガ造りの建物で蒋介石の臨時宿舎として使われたようです。「蒋公行館(蒋介石記念室)」のカフェテラスや六角屋根のあずまやからは、「大漢渓」が一望。蒋介石はデッキチェアに座り、故郷の浙江省を偲んでいたそうです。

「三峡老街」が往時の建物と石畳を修復、厚化粧を施し観光地化したのに対し、「大渓老街」は自然体。「生活感漂うB級グルメ屋」 「雑貨店」が軒を連ね、まさに混沌、活気に溢れています。喧騒から逃れたい方には、断崖絶壁から「大漢渓」を望む「老街船渡珈琲」が静かで絶景、おすすめです。因みに「老街船渡珈琲」の裏手から「大漢渓」に降りる古びた石段「石板古道」 が、一青窈の『大家』のプロモーションビデオの撮影場所とか(動画確認出来ず、何方か真偽のほどご存じでしょうか)。

程好い達成感の内に、今日はここまで。元来た道を帰ります。 「大溪往鶯歌自行車道」 「大漢渓自行車道」を途中まで戻り「台湾鉄道  山佳駅 」 ないしは「MRT新荘駅」から30分で台北市内に戻ります。

お疲れ様でした。ではまた。 (「MRT新荘駅」近くの「新月橋」より往復、現地昼食・散策込み7時間)。

11月16日(関口)
今回は、新竹の「17公里海岸自行車道」と「海鮮料理&歴史的建造物」を堪能する旅です。
 
新竹西海岸の「17公里海岸自行車 ( 全長17キロ)」は、台湾海峡に注ぐ五つの渓流を色とりどりの橋で渡り次ぐ、風光明媚で、飲食等補給施設も充実した台湾を代表するサイクリングロードです、民国92年の供用開始以来、その類い稀なる完成度から「淡水河自行車道」「日月潭自行車道」「花蓮海岸自行車道」「關山環鎮自行車道」 などと共に、 「全台湾TOP10旅遊単車(十大サイクリングロード)」に選ばれています。 「17公里海岸自行車道」の命名は、もしかするとその風景の美しさから米西海岸「 モントレー半島 17マイルドライブ」を意識したものかもしれません。。。

 「香山駅」で、輪行してきた自転車をセットアップして、国道1号線・61号線を渡り、「海山橋」の袂から、早速「17公里海岸自行車道」を南下。 「海山漁港観光海台」 を右手に、静かな海岸線を走ると、やがて白く巨大な風力発電の風車群に遭遇。風車の「ブォン」「ブォン」という風切り音が、力強く時を刻みます。
真っ青な「藍天橋」を渡り、国道61号線に沿いに暫く進んで白亜の「白雲橋」を渡った先が、「17公里海岸自行車道」の南端「南港示範賞鳥区」。
灯台と風車の合の子と思しき、ユーモラスな休憩施設には、日本・台湾・韓国の国旗が仲良くペイントされ、その2階から台湾海峡が一望できます。但し目の前は広大な砂丘。。。足腰鍛えたい方は、是非砂浜も走ってみてください。
一息入れたら「17公里海岸自行車道」を折り返します。「海山漁港観光海台」を過ぎて、防波堤沿いに「風情海岸海濱区」を北上。「紅樹林公園」脇の廟を左折すると「金城賞鳥区」の並木道、木陰から遠くに海が見えます。海岸沿いの緑豊かな砂州を縫うように、虹色に染め上げられた 「彩虹小橋」 「彩虹大橋」 「彩虹二橋」 「彩虹一橋」 を走り抜けると、左手に海、右手に「港南運河」が広がります。この辺りから「17公里海岸自行車道」のキャラクター「ロブスターも一緒にサイクリング!」が点在、後半戦は一気に雰囲気が和みます。



更に北上「海天一線看海区」「看海公園」あたりは、防波堤の上にベンチが並ぶ長閑なエリア。家族連れやカップルのタンデム軍団も出現します。「春海公園」 を越え保安林の中「海濱路」を走れば、「17公里海岸自行車道」北端、新竹漁港(民国38年完工)の「南寮観光魚市」に到着です。「南寮観光魚市」 は文字通り「フィッシャーマンズワーフ」を意識した行楽地で、食事のほか、凧揚げや、ウインドサーフィンを楽しむ人で賑わっています。 ゴール地点には、GIANT のレンタルショップ「摩利斯其樂文化有限公司がありました。

「南寮観光魚市」には、海鮮レストランが林立。今日は群青と白色のツートンカラーで、地中海の風情?を醸した、老舗「地中海景観餐庁」で、ビール片手に海鮮料理を食べまくりです。生け簀には、海老、蟹、シャコ、魚、何でもあり。鍋料理や炒め物も何でもござれ、白飯食べ放題。いいねー。グルメでも鳴らす橋本店長が、きっちり仕切ります。

今日のサイクリングはここまで。台北行き列車の時刻まで、新竹市内観光に繰り出します。

「新竹」は、17世紀前半スペイン人の拠点として、その後清国統治時代は台湾北部の政治・経済の中心として栄え、19世紀前半に「竹塹城」が築かれました。「歴史的建造物」の見所としては、台湾総督府鉄道部、松崎万長設計のバロック風建築、時計台が目印の「新竹駅舎(1913年)」 。駅前から「中正路(新竹SOGOの前の道)」を南に進めばロータリー中央に「竹塹城迎曦門(1827年)」。そのまま「中正路」を進むと、見事な装飾の 「新竹市立影像博物館(1933年)」 。更に「中正路×中山路」までくると、赤レンガの鮮やかな「新竹市政府庁舎(1918年)」「新竹市警察局(1930年)」 「新竹市美術館・開拓館(1920年)」、日本風瓦屋根の「新竹市消防隊(1936年)」を見ることができます。日本統治時代の建物が綺麗に修復され、現役で使って貰えているのは嬉しいですね。

 因みに「新竹駅」は、台湾三大ローカル線の一つ「内湾線 (1947年開業 )」の始発駅、鉄ちゃん心も擽ります。台北への帰りは「高速鉄道(台湾新幹線)」の利用も可能。「高速鉄道 新竹駅」は 「内湾線」 の「六家駅」から「台北」まで30分、昼寝するまもなく到着となります。

ということで、今日はお疲れ様でした。ではまた。( 現地昼食・散策込み4時間半、初級向き)

10月5日(関口)
橋本店長台湾復帰記念、ギアステーション秋ツアー第一弾は、「基隆河右岸自転車道」→「淡水河自転車道」→「関渡大橋」を抜け、「二重環状自転車道」で「MRT三重駅」に至るショートコースを走りました。ところで皆さん、「摘星楼」をご存じですか?「摘星楼」と言えば、京都西本願寺か中山北路「国賓飯店」の中華料理を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、今回は「関渡宮」の手前、「基隆河右岸自転車道」で立ち寄った「展望台」、「摘星楼」を中心にレポートします。
場所は、「台北市北投区洲美街271号」、基隆河に架かる橋は数あれど、最も美しい「社子橋」の袂 、 「基隆河右岸自転車専用道」の土手の向こう側、「洲美快速道路(高速道路)」の脇 。これ実は、東京晴海の焼却場と同じ、温水プールやバスケットボールコート、テニスコートもある綺麗な「台北市第三座焚化爐彩虹煙突(台北市第三ゴミ焼却場の煙突)」なんです。更に、読んで字のごとく、白いボディーに虹をあしらったゴミ焼却場のお洒落な煙突、その上部に「その展望台」はあります。「基隆河自転車道」を走られた方は、やたら目立つ建物ですので、ご覧になっているとおもいます。

入場は簡単。自転車を入口の柵にくくりつけ、展望エレベーターで上がるだけ。番人も受付もいません。地上116メートルに「展望台」、地上120メートルには「展望レストラン」があります。眼下には「淡水河」と「基隆河」の合流点、「社子島」と「関渡自然公園」の湿地帯が一望。勿論、「台北101」「新光三越」「円山飯店」、陽明山側には「北投温泉」「中国文化大学」も見えます。

登るだけなら無料。天気が良ければ是非登って見てください。最上階(地上120メートル)には90分で一週する、回転レストラン「星月360」があります。松山空港を発着する飛行機をゆったり眺めながら、コーヒー一杯110元。日曜日の昼下り、まさに至福の時です。「淡水河自転車道」からの帰りの絶好の休憩ポイントとして、また腹ごしらえスポットとして、是非お試しくだい。
夕焼けとか夜景とかも綺麗だろうなあ。。。

尚、台湾人には今一不人気スポットのようで、レストランは大抵ガラガラ、予約不要です。台北に近いわりに、MRTから遠く、周りにはタクシーも流していないので、ロードバイクにでも乗らない限り、確かに「不便な場所」。それとも、ゴミ焼却場というのがひっかかるのかなあ?何方か事情をご存知の方、教えてください。

因みに本レポート作成中、「摘星楼」をネットで調べていたら、なんと「台北北投*求婚成功率極高的地方」という記事が。私にはよくわかりませんが、そういう雰囲気というか格式のある?場所、でもあるようです。おっっと、若者の邪魔してたか!?

ではまた。  
 




8月23日 (関口)
店長の留守に、台湾人のサイクリングチームに参加する貌で、淡水河の上流を遡る旅、「ギアステーション番外編 大渓ツアー」に参戦しましたので、以下の通り、報告します。

今回参加したのは「山羊鐵馬倶楽部」の定例会。元気で賑やかな台湾人総勢30名と、淡水河の「華江橋」から一日掛かりで、お馴染みの「新月橋」経由「大渓左岸自転車専用道路」「三鶯自転車専用道路」「大渓」更に「三坑自転車専用道路」を経て、「三坑子百年老街」まで一気に走る、往復100キロのチャレンジコースです。

まずは、「大渓自転車専用道路」を南下、大渓河を遡ります。「山佳駅」あたりからは、台湾鉄道が右手山腹に並走しているので、「遠くで汽笛が聴きながら」緑のトンネルを、走ります。左手には大渓河、ですが、水嵩なく岩肌が剥き出し。。。それもそのはず、「三峡」と「大渓」の間には大堤防があり、その上手には、息を呑むような、深い緑色の豊かな大河があります。

「鶯歌」を過ぎるあたりで、東京ディズニーランドのスペースマウンテンの入口でも模した様な、龍關自転車専用橋(写真)を渡り、「三鶯自転車専用道路」にはいります。この道は整備途上で、暫く走ると、中渓洲の豊かな水田地帯が廣がる一般道の田舎道になります。水田に白鷺が集う長閑な風景ですが、本ルート唯一車の往来に注意が必要なエリア。幾つか廟の軒先をすり抜け、「武嶺橋」をくぐると、愈々「大渓」に辿り着きます。「大渓観光橋」の袂、「基隆全家福海鮮料理屋」で昼食。日本統治時代に建設された、「大渓老街」は対岸の高台に見えます。


ここは海抜100メートルですが、ここから始まる「三坑自転車専用道路」は、更に標高差100メートルを約10キロコースの後半で一気に登るというもの。永福宮のある「三抗子百年老街」の「かき氷(替玉ならぬ替氷が可能!)」で一息入れた後は、心臓破りの登りです。最後の坂を登り切るところに、日本統治時代から受け継いだ灌漑用水路「石門大〓」が薄碧の豊かな水を湛えて流れています。せせらぎの里で、もう一息入れた後、帰路につきます。帰りは下りですが、流石に遠かった。。。「山羊鐵馬倶楽部」の皆さん、ありがとうございました。お疲れさまでした。

このルートは、「鶯歌」「三渓」「大渓」「三抗」の4つの老街を夫々ゆっくり巡る旅に分割&アレンジし直して、秋にギアステツアーにしょうと思います。

なお「大渓左岸自転車専用道路」には、台湾鉄道の区間車に台北から乗って「樹林駅」の一駅先、「鶯歌駅」の一つ手前の「山佳駅」の駅前から「佳園路一段」「甘園河濱公園」経由でアクセスすると、全工程が、60キロ程度に短縮できます。「山佳駅」の旧駅舎は、古跡指定の鉄道ファン必見もの(1931年建造 現在修復中)です。

2014年7月6日 (関口)
ギアステーション「板橋」&「三峡ツアー」
「大稲埕碼頭」10時集合で、淡水河の源流の一つ、大漢渓を「大漢渓河濱自転車専用道路」で遡ります。最終目的地は、陶器の街で有名な「鶯歌」の対岸、「三峡老街」です。全行程で緩やかな上りとなります。

まず「淡水河自転車専用道路」を南下。龍山寺近くの「華江橋」で板橋区に渡り「江子翠河口景観河濱公園」を経由して「新北大橋」を右手に見ながら、「大漢渓河濱自転車専用道路・右岸」を南下します。

今日一つ目の見処は、2014年5月に供用を始めたらばかりの、板橋と新莊を結ぶ、歩行者&自転車専用橋の「新月橋」です。全長725メートル、水面からの高さ65メートルの瓢箪型の橋で、中央部分の60メートルは足元がガラス張り。。。「猫空ゴンドラ」と同じで、スリル満点。案内板によれば、この橋は「曲之藝」「光之影」「水之舞」「風之律」を楽しめる設計だそうです。「新月橋」は、幻想的な夜のライトアップもあり、カップルが夕涼みにやってくる新しいスポット。今回は、過日撮影した夜景の写真も掲載します。今夏の「トワイライト・ツアー」は、夜風に吹かれてこの橋を渡り「新莊夜市」に繰り出しますか。ロードバイクの色とりどりのヘッドライト、テールライトが煌めく、夕暮れサイクリング(夜騎)は涼しくて御洒落ですよ。なお「新月橋」は、MRT新莊駅から徒歩圏内ですので、バイク派でない貴方も、是非お出掛け下さい。バイクの方は、「新荘夜市」で喉の渇きを麦酒で癒してMRTで帰る、ってのもいいよね。

因みにこの辺りは、大漢渓の川幅が一番狭い部分で、先人が板で簡易な橋を架けたことから「板橋」なんだそうな。今回は立ち寄りませんでしたが、福建省出身で板橋を拠点に樟脳取引を独占していた豪商が、1893年に造った江南様式の中国庭園、「林本源園邸」があります。中国庭園は、中国上海近郊の蘇州市が有名ですが、この「林本源園邸」は蘇州を彷彿する本格的なものです。「林本源」は豪商、林家の商号で、「飲水本思源」即ち人は水を飲む時その水の源について考えるべき、だそうで。深いですね。

更に「大漢渓河濱自転車専用道・右岸」を南下すると、本日2つ目の見処「台湾高速鉄道」と「台湾鉄道」の鉄橋があります。「台湾高速鉄道(台湾新幹線)」に乗ると、台北駅を出発してからずっとトンネルですよね。「板橋駅」を過ぎてトンネルから出てた途端に川を渡る、それが丁度この場所になります。実はここ、在来線特急「自強号」と最新鋭「台湾高道鉄道」の「700T(700系新幹線の台湾仕様)」の並走写真が狙える、「撮り鉄」垂涎の撮影ポイントなんです。是非上手い写真撮って下さい。

「大漢渓河濱自転車専用道路・右岸」は、やがて大漢渓を離れ、三峡渓に沿って南下します。鶯歌に向かう「大漢渓河濱自転車専用道・左岸」が見えなくなる頃、「大漢渓河濱自転車道専用道・右岸」は新北市土城区から新北市三峡区にはいり、終点間近。一面緑の野原に、気持ちのいい白い一本道を、風の音と蝉の鳴き声を聴きながら、ひた走ります。「大漢渓河濱自転車道専用道・右岸」終点で打ち止めにして、市内に引き返しても十分満足感があるのですが、今回はチャレンジコースとして、もう一頑張り、更に一般道3号線を南下、台湾北部で最大を誇る老街「三峡老街(民権街の南の部分)」に向かいます。

「三峡」は、18世紀半ばに客家人が台湾定住を始めた三角州。漢渓、三峡河、横渓の合流点で、日本統治時代に「三峡」と命名されました。交易の中継地で、樟脳、茶、藍染め布業の集散地として栄え、富裕層の街だったようです。建物の赤煉瓦は当時の日本から運んだとも。その栄華を今に伝える騎楼建築様式の建物群は、1910年代の台湾の風情を最もよく体現しているそうで、写真写り抜群の老街は、観光客で大いに賑わっています。一方、肝心の大漢渓の水運の方は、土砂の堆積や上流のダムの構築で今は水嵩もなく、往時の面影はありません。

「三峡老街」の名物は、「金牛角(クロワッサンもどき)」。「三峡老街」の中程にある「麦春城」で、日本語を話す可愛らしい店員さんが薦めてくれた、パイナップル味(25元)を食べました。見てくれは小振りのクロワッサン、食感や味は…パイナップルケーキ?でしたかね。まあ選んだのがパイナップル味だからね、そういうお菓子です。お試しあれ。

昼食は老街の近くの、昭和30年代を彷彿させる「東道飲食亭」で、名物「古早味排骨飯(麺)」と「筍スープ」を食べて元気百倍。ついでにセブンイレブンでアイスクリームを喰って、冷房で疲れを癒してから、一気に「山越えルート」で「大渓鎮」と「大渓月眉自転車専用道路」を目指すことに。

「大渓」には「李騰芳古宅」「大渓観光橋」「百年老街」、台湾で最も保存状態の良い深長型連結店面住宅「街屋」建物群、「大渓橋」は「台湾八景」の一つ…みんな是非見たかったのですが、途中の坂のキツさに勝てず、ギブアップ。今日はここまで。元来た道を台北に向けて帰りました。残念、歳かなぁ。。。トホホ。

「三峡」から台北にスマートに帰る方法としては、まず台湾鉄道「鶯歌駅」に抜ける手があります。「鶯歌駅」から「台北駅」まで在来線の各駅停車(区間車)で30分。または体力次第ですが、3号線(交通量が多い為お薦めはしません)、ないしは「大漢渓河濱自転車専用道路」で途中まで北上して、板南線終点の永寧駅か府中駅からMRTに乗って20分で市内に戻れます。

なお、実は「大渓」には、「鶯歌」から平坦な「河沿いルート(三鶯自転車専用道)」がありますので、次回再挑戦の為にこっそり調査しておきます。ではまた。

6月29日 (橋本)
今回はギアステーション→淡水→木柵 の川沿いサイクリングロードです。
「O」さん(お客様)のバイクはコスパの高いPerformerアルミフレーム車、お引渡しと同時に出発です。

梅雨明けの川沿いは蒸し暑く、一気に淡水まで走り、オープンテラスで孔雀蛤(ムール貝)、客家小炒をつまみに生ビールが超うまい!
(これをギアステーション淡水コースでの定番料理とさせていただきます)
おまけに、お店の中に自転車を置かせてくれるので安心。

ゆっくり休み、木柵に向けて出発、ここで「O」さんにヒアリングです。
1.電車で一気に木柵方面まで行く(土日は前後の車両にそのまま乗せて+80元)
2.サイクリングロード最短コースで木柵へ。
3.行きとは違うコースで、橋を渡りながら木柵へ。
まだ体力に余裕があったので3.を選択です。
紅樹林(マングローブ)密集したサイクリングロードを関渡大橋まで戻り、対岸へ。
人口の池や運河が作られた疏洪公園敷地内のサイクリングロードを通り、新北大橋に向かう。
新北大橋は自動車専用道の横にバイク路、自転車路(歩道)が設定された新しい橋。(写真は橋の上から)

午後になり、雷の音が聞こえてきました。そろそろ雨かなと思いきや、サイクリングロード景美方面への分岐路手前で雨が降ってきました。木柵までずっと雨。木柵で「0」さんと別れ、私は帰路に付きます。

サイクリングロードをひた走っていると、、、おっと! 危なく引きそうになった巨大カタツムリ?
日本のカタツムリとは背負っている物が違いますね。


2014年6月1日 (関口)
今日はMRT新店線(淡水線)の終点、新店の碧潭を目指し、「大稲埕自行車道」「新店渓華自行車道」(大稲埕〓新店全長18.7キロ)で淡水河を遡る、台北サイクリングツアーの定番コースを走ります。

「大稲埕碼頭」12時集合。早速、淡水河に沿って南下します。「大稲埕自行車道」「新店渓華自行車」は、「台北市内を200年に一回の大水害から守る設計」で、高い堤防の外側(河沿い)にあります。「壁の向こう側」には「民族西路」「民生西路(大稲埕)」「思源路(台湾大学)」などから出入り出来ます。集合場所の「大稲埕」は、19世紀後半の中国大陸と西洋諸国との貿易で栄えた街で、茶葉や樟脳が取引されていたようです。豪商の邸宅が並び、オランダ、ドイツ、アメリカ領事館も置かれたとか。尤も今や碧目の方々にお目にかかることは、殆どないですけどね。因みに、「民生西路」の「大稲埕GIANTショップ」では、新しいカーボンバイクも貸出してます。次に買うバイクの品定め、に使えそうです。あ、家内と橋本店長には内緒ですけど。。。

「大稲埕自行車道」を南下すると、「華中河浜公園」には野球練習場が点在、大勢のユニフォーム姿の若者が何チームも練習に励んでいます。そうそう今年話題の台灣映画「KANO」、ご覧になられましたか?日本統治時代の1931年に甲子園で準優勝を果たした、嘉義農林学校のノンフィクションだそうです。台灣は野球が盛んですよね。


「古亭河浜公園」では、1928年創立の「台湾大学(旧台灣帝国大学)」に寄り道します。学生数3万人、台湾を背負って立つ若者達が集うキャンパスは、南国の草花が溢れ、アメリカ西海岸の大学を彷彿させる美しさを誇っていますが、何しろ広い。学生達は自転車が必須アイテムなので、我々が紛れ込んでも違和感ないわけですな。。。そして、メインストリート「椰林大道」の突き当たり、台湾大学図書館前には、卒業写真を撮影している学生達が一杯いました。ところでこの図書館は蔵書が秀逸。国民党による反日&戒厳令の時代をくぐり抜けた、日本統治時代の日本語文献も多数保存されています。私の場合、義理の祖父(ご本人には白黒写真でしかお目にかかったことはない)が、満州鉄道調査部勤務時代に書いた絶版本(「北支民族工業の発展(1942年)」)が偶然保管されていて、先日閲覧してきました。台灣人は根性座っていて、凄いね。。。

再び「新店渓華自行車」で淡水河を南下。暫く走ると、「台北市立動物園」への分岐点があります。「新店」方向に小さな橋を渡ると、この先が「景美」で、自転車道は「お洒落なゴルフ練習場」の裏手を走ります。もし、ロードバイクにゴルフクラブが2・3本積めれば、ゴルフとロードバイクの両立が可能になるんだけどな。お洒落なゴルフとお洒落なロードバイクの組み合わせ、これですよ。橋本店長、ゴルフクラブキャリー用のパーツ、開発して頂けませんか?「陽光橋」を越えると、「碧潭」のゴールは間近。同じ淡水河の水にも拘らず、「碧潭」や上流の「烏来」辺りの水はいつも緑色。独特の綺麗な写真が撮れます。

今日の「碧潭」は端午の節句にちなんで、「龍舟賽(ドラゴンボートレース)」が行われていました。「碧潭吊橋」や「碧潭老街」を一通り観光したのち、橋本店長にご用意頂いた、美味しい台灣料理店で遅めの昼食。一杯の麦酒は最高でした。「碧潭」はMRT新店駅もすぐ近くですので、次回は皆さん是非一緒に行きましょう。ではまた。




2014年5月25日 (関口)
ギアステーション 福隆ツアー(台北近郊)
5月25日、天気晴処により俄雨。気温30度以上。

真夏の三豹角岬
今日はギアステーション・ スペシャルツアーは「台湾の湘南海岸」,何処までも真っ青な太平洋に面した、福隆の「菖草嶺環状自行道」から「三豹角岬」を走ってみました。

台北駅でロードバイクを輪行袋にしまい、「花蓮行き自強号」で東に走ること一時間。「福隆」にやってきました。駅前には、名物の駅弁屋と貸し自転車屋が沢山あり、人が沢山並んでいます。

「福隆駅」の駅前からすぐ右手を進み「菖草嶺環状自行車道」を目指し、隆隆渓に沿って東に暫く走ると「菖草嶺自行車隧道(昔の台灣鉄道のトンネル)」に突入、炎天下でも涼しく快適です。全長2.16キロのトンネルを抜けると、そこは真夏の海、太平洋を望む「白雲飛処」です。水平線に宣蘭の「亀島」もみえます。ここから国道2号線沿いに、海を右手に見ながら自転車専用道を岬に向けて爆走です。

希望の轍
「亀島ライン」はやがて大海原に向かって隆起した巨岩群「莱莱海蝕台(台灣の鬼の洗濯板)」と「三豹角燈塔(サンチャゴ灯台・1626年、スペイン軍の台湾上陸地点)」の、本日の絶景ポイントに入ります。まずは写真をとくとご覧あれ、大自然の織りなす絶景です。。。その後幾つかの漁村を駆け抜け、廟に参拝しながら小一時間も走ると「菖草嶺環状自行車道」の終点「福隆駅前」に戻ってきます。半島一周2時間の旅、終了です。

「福隆駅前」では名物「福隆弁当」を長蛇の列にめげずに並んで購入し、食べます。三種類の肉と卵と漬物の絶妙なバランス、独特のハーモニー。ご飯に醤油味が染みてこりゃ旨い。流石「台湾駅弁」の代表選手です。弁当買うのに行列もできるわけですね。

食事後の腹ごなしに、ほんの少しだけ北上、「濱海自行車道」で「龍門営地」「(ゴールデンゲートブリッジのミニチュアのような)龍門吊橋」を渡りマリンスポーツで賑わう「龍門河濱公園」「福隆海水浴場」を巡り、福隆駅まで戻ります。この辺りで、毎年七月に「貢寮国際海洋音楽祭」が開かれるそうです。この音楽祭は、Woodstock Festivalの台灣版、つまりロックフェスティバルだそうで、2013年も台灣・香港・日本・米国・韓国・マレーシア・オーストラリアのアーティストが競演したようです。またこなければ。

帰りの台灣鉄道・自強号も一時間。日焼けした肌、軽い筋肉痛の体に冷んやり心地よい冷房を浴び、うとうとしかけるころには、もう台北に到着。麦酒飲んだら寝過ごすだろうな。お疲れさまでした。橋本店長,今日は真昼間のサイクリングで暑かったですね。すっかり、日に焼けてしまいました。次回は、お洒落な「台北市内の昼下がり定番コース」に行きましょう。ではまた。


2014年5月18日 (関口)
ギアステーション 「バリ ツアー」 
5月18日日曜日、天気曇り、俄雨。黄昏時に漸く晴れ。今週のギアステーションサイクリングツアーは、台北から台湾鉄道で一時間の「福隆駅」から、太平洋の海岸沿いに、「菖草嶺環状自行車道」「濱海自行車道道」を走るべく、朝9時にロードバイクを輪行袋に詰め、台北駅を花蓮行特急自強号212次で出発!のはずでした。でも、今にも泣き出しそうな梅雨空に、橋本店長の鶴の一声で断念。改めてギアステーション前に13時に集合。予定を変更し「基隆河右岸自行車道」を西走。一路「八里(bali)」を目指しました。

八里の海岸物語
「基隆河右岸自行車道」を15分走ると、基隆河と淡水河の合流地点に到達。ここには1661年創建、台湾北部最古の媽祖廟「關渡宮」があります(今度お詣りしなければ)。ここから、淡水河に架かる数ある橋の中でも一際美しい、朱塗りの「關渡大橋(写真)」を渡ります。
淡水河の向こう岸で「八里左岸自行車道」に入り、淡水の煉瓦色の街並みと、緑溢れる陽明山の雄姿を右手に眺めながら、河口を目指し北上します。やがて河と海の境目の、河の水が海に清められ少し藍をます辺りから、あたり一面マングローブ林が広がります。マングローブが風にそよぐ音、打ち寄せる波の音を聴きながらロードバイクは淡水河の流れに沿って、静かに快走します。これぞロードバイクを持つ者だけが知る至福の瞬間、ですよね。

暫く走って八里渡船の辺りまで来ると、珈琲店やアイスクリーム屋やクレープ屋が林立、なんたってここは観光地バリ。我々も「龍目樹(Pizza king)」で一休み。ここの看板娘はこれまた別嬪さんでした。。。やっぱり夏の海はいいね。携帯にサザン入れて、また来よっと。因みにここから渡し舟で淡水に渡れば、MRT紅樹林から街に帰れます。ということは、ここで麦酒&別嬪お嬢のピッザで打ち止めもいいかも、なんて妄想が駆け巡ります。
台北ジョニー
「亜典菓子工場(r.den desert factory)」の脇をすり抜け、自転車道の終点まで北上すると、海岸で若人たちが、カイトサーフィン(フライサーフィン)で遊んでいます(写真)。「波乗りジョニー」、意外に沢山いました。そういえば、道すがらに「台湾ヨット倶楽部」の看板も。マリンスポーツも結構普及しているみたいですね。

ここは台北商港や淡水の魚人埠頭も見える、本日の絶景ポイントです。そんな風景を愛でつつ、橋本店長は台北から新竹まで自転車で遠征する計画を熱く語っておられました。是非行きましょう。でも橋本店長、台湾鉄道で新竹海岸沿いの、「17公里自行車道」の目の前まで行けますよ。自強号(台鉄特急)で行きませんか?

八里は「十三行博物館」「大唐温泉物語」など本当は見所満載なのですが、今回は時間切れ。同じコースを引返しました。惜しむらくは「關渡大橋」のたもとの廟で「長崎は今日も雨だった」が大音響で鳴り響いていたこと。ここまで のサザンの雰囲気は無残に打ち砕かれ、一気に現実に引き戻されましたが、気を取り直し關渡堤防の水鳥護区の前の「I'M HERE」でスムージーを食べ、台北市内に夕方6時前に無事帰着。今日は食ってばかり、だったかな。

なお、「八里左岸自車道」から「關渡大橋」を渡らず、そのまま南下して廬洲でMRTに自転車ごと乗り込めば(土日祝日のみ)、あっという間に街まで帰れます。MRT乗車料金は80元、台湾の自転車環境は最高ですね。ではまた。(S)

2014年5月11日 (関口)


台湾自転車であの陽明山(の中腹まで)登ってしまった!

昔、台湾に駐在しておられた、某日本企業の敬愛する総経理から、台湾製自転車文化の素晴らしさを伺い、自分も台湾駐在の機会があれば、是非台湾で自転車に乗ってみたいと思っていました。

歳月が流れ、昨年台湾に転勤してきた私は、早速Giantのクロスバイク「Anyroad」を入手。台北を穏やかに流るる昼下がりの淡水河の畔の淡水河自行車道を優雅に流し、黄昏時の「I 'M HERE COFFEE(関渡防潮堤 承徳路七段)」で、空の色の移ろい行く様を眺めながら至福の時を過ごしておりました。

バイク購入後半年を迎え、もう少し足を伸ばして見たい、と思い、今回、「ギアステーション」の橋本店長にご相談しまして、「ギアステーション・サイクリング・ツアー」を開始させて頂きました。以下、参加日誌をご紹介します。

ギアステーション陽明山ツアー
5月11日日曜日、天気晴れ。午後1時、気温30度。MRT士林駅に程近い、「ギアステーション(承徳路四段)」前に集合。橋本店長の先導で、一行3名は中山路を元気良く一路北上。天母SOGOを横目に、日本人学校前の天母西路を左折。順調順調、と思いきや石牌路から行義路に入る辺で、坂がきつくなってきました。先頭の橋本店長は、ギアステーション・オリジナルの改造ロードバイクでやおらギアを落とし、軽々と山路を登ってゆくではありませんか。

始めての自転車山登り!
「置いていかれるとまずい」我々素人二人も必死に追随。遂に自転車による初の山登りが始まりました。山登るなら、マウンテンバイク買うんだった。クロスバイクの登坂は辛いよ、トホホ。

温泉でひと風呂浴びて昼寝、の誘惑!
行義路の温泉街を横目で通過。硫黄の噴煙たなびく山路の登坂を続けると、第二展望台に到達。台北の街が一望、遥か遠くに新光三越(台北駅)も見えます。ここから引き返して「皇池温泉(行義路300巷)」か「川湯温泉(同)」に浸り、「麦酒を飲んで昼寝して帰れば極楽だな」とか妄想しながら、騙し騙し登坂再開。でも実は、ギアを一番下まで落とすと、スピード5キロ、自分の自転車がこんなに緩く走れるとは。気分はカタツムリですが、ペダル廻しも軽やか、存外足に負担なく登れるのが不思議でした。妙帽路(陽投公路)から中山楼(孫文生誕100年記念館)の入口まで登ったところで、バテ気味の我々新人を気の毒に思われた橋本店長は後半戦の登坂を断念。

陽明山のアイスクリームは美味い!
標高600メートルから一気に降下、今までの登りで貯めに貯めた位置エネルギーを一気に開放して、自転車は快走を始めます。頬打つ熱風もまた心地よい感じ。「ランディスチャイナホテル(中国麗緻大飯店・陽明山格致路237号)」のスパ&麦酒の誘惑も振り切り、仰徳大道(2甲)を一路南下。陽明山サイクリストの聖地、2甲×青山路交差点の24hマクドナルト&モスバーガー&セブンイレブンの三角地帯でしばし休憩。32元のセブンのアイスクリームは体に染み入り、最高でした。

やっぱり麦酒が美味い!
帰りは余裕をかまし、「中国文化大学(華岡路55号)」を勝手に参観。展望台(陳氏墓園)からの台北の眺め(写真)、淡水河と基隆河の交わる壮大な眺めは圧巻でした。4時半に出発。ブレーキ踏みっぱなしで、この日最速時速45キロをマーク、自動車の速度計測器が反応していたような。「士林官邸」をすり抜けMRT士林駅にあっという間に帰投。ツアーは5時前に呆気なく終了しました。その後、「上引水産(民族東路410巷)」で食した寿司と麦酒は格別でした。

山登りも良いが、定番の自転車専用道も!
次回のギアステーション・ツアーは、私が厳選した、日月潭環潭自行車道(日月潭)、十七公里自行車道(新竹)、冬山河自行車道(宣蘭)、東豊自行車緑廊(台中)、集集環鎮自行車道(南投)、菖草嶺隧道自行車道(福隆)などの絶景ポイントやご当地グルメ情報、台湾鉄道の名物駅弁情報などもふまえ、橋本店長にご提案し、総合的なご判断を仰いで見たいと思っています。店長、次回も宜しくお願いします。(s)