サイクルイベント by ギアステーション

2019年1月26日
ギアステーション冬篇
(関口)



相模川を巡る旅の後篇。灼熱の夏篇では高尾から海老名迄、相模川左岸を下りました。今回は海老名から本厚木に渡り、相模川右岸を河口まで下り、「湘南サイクリングロード」で片瀬江ノ島を目指す「ギアステーション相模川サイクリング」完結篇です。
まずは本厚木駅前に集合、小田急線の線路脇を通って相模川右岸を目指します。

相模川左岸には神奈川県厚木市関口から平塚市千石河岸まで「相模川自転車道(さがみグリーンライン自転車道)」があります。一方、今日走る相模川右岸は整備途上。橋本店長さん曰く「昔に比べて格段に整備されたんだけどねぇ」と。土手道は所々舗装が途切れ砂利道となり、たまに自動車も競合します。とは言え、左手に穏やかに流れる相模川、右手に冠雪した富士山、相模平野の雄大な自然満喫の最高の旅路です。



相模川右岸の見どころは、東名高速を潜った先「相模川橋梁」、走行中の東海道新幹線を真近に見れる撮影ポイントです。東海道新幹線の低~い高架橋を自転車を押してくぐり、陽当たりの良い南側で待つ事3分余。轟音と共に背後から上り新幹線が元気に駆け抜けます。動画を回し始めると、今度は手前側の線路を正面から下り列車が突進してきます。いやもう迫力満点。
国道1号線馬入橋、東海道線をぬけると、相模川の終点。その先は駿河湾が広がっています。箱根駅伝の平塚中継所が近くにあり、湘南大橋をランナーが駆け抜ける傍、釣り人が映り込むのは正月の風物詩。因みに、昨年相模川を遡上するアユが大量発生していたそうです。

晴天ポカポカ日和に恵まれ、北からのフォローの風を受け、時折シクロクロス宜しく土手の上や下を行ったり来たりしながら順調に走り、追い風参考記録ながら、本厚木から平塚まで僅か一時間半で到達です。
平塚漁港の台風シェルターでは「誠力丸」と自転車のショット。

太平洋を望む「ひらつかタマ三郎漁港」のある平塚新港には釣り人が大勢。釣物豊富なポイントで、アジやイワシ、小メジナ、ワカシ、ソーダガツオ、クロダイ、メジナなどが釣れるようです。車両通行止めなので、自転車を置き、堤防先端部に徒歩で向かうと海側から平塚市内越しに、薄っすら雪化粧の富士山が見えます。
「走るなら パンク覚悟の 相模川、富士の高嶺は 早春化粧」

昼食は平塚市内、国道一号線沿いの平成2年創業「家族の食事処たまはん」で。たっぷり野菜にハンバーグとエビフライと目玉焼きとソーセージが二本ちょこんと載る、ボリューム満点の「お子様ランチ」ならぬ「おとな様ランチ」を頂きます。勿論「旗」がツイてます。
昼食後は、国道一号線を東に進み馬入橋で相模川を渡ったらすぐに右折。湘南シーサイドカントリー倶楽部の先、木々に覆われた「しおさいの森」の緩い坂道を登りきると、駿河湾が広がります。遠くに見えるのは伊豆大島でしょう。

ここから海沿いに「湘南サイクリングロード(湘南海岸・砂浜のみち)」を走ります。藤沢市鵠沼の湘南海岸公園から茅ヶ崎市の柳島青少年キャンプ場を海岸に沿って全長8.4kmの自転車歩行者専用道路は、1968年に国道134号の自転車歩行者専用道路として建設され、湘南海岸の砂浜脇を江の島や烏帽子岩などを見ながら長閑にサイクリングです。
サザンビーチ茅ケ崎に到着。「C」の字の先に烏帽子岩が見えます。

湘南サイクリングロードには、平成6年から烏帽子岩の形をした車止めが43個設置されています。湘南を歌った歌の中に数多く登場する、茅ヶ崎のシンボル「烏帽子岩」。「チャコの海岸物語」の歌詞通り、「烏帽子〜岩が遠くに見える。涙溢れて霞んでる」。
そこでサザンオールスターズ。サザンと言えば、平成最期の紅白の大円団、見応えありました。例年横浜アリーナで行われる「サザン年末恒例年越しコンサート」のお約束、「希望の轍〜勝手にシンドバット」から「年越しカウントダウン」に雪崩れ込む「サザンの勝利の方程式」をちゃっかり導入。ユーミンが桑田さんとツーショットを「胸騒ぎの腰つき!」で踊って歌って、昭和生まれの筆者にはたまらん演出でした。NHKもなかなかしたたか。次回は黙って放送時間延長して、年越しカウントダウン迄桑田さんにやって貰って、12時丁度にゆく年来る年に切り替えて「除夜の鐘ゴーン」ときてほしい。

サザンの名曲「勝手にシンドバッド」。因みに「砂まじりの茅ケ崎」ってこの辺りのお話、おしゃれな湘南のイメージはちょっと置いて、あんなに立派な防砂林があるのに海風で砂が容赦なく家の中迄入ってくるんだそうです。歌詞に偽りはない訳だ。そう言えばサイクリングロードも一部砂で埋まっていたり、大変なんでしょうね。

「人も波も消えて」
「夏の日の思い出はちょいと瞳の中に消えたほどに」
いえいえ、今日は暖かくサーファーの方々、波に乗っておられるのです。江ノ島が近くなるにつれ、益々賑わってました。

「江ノ島が見えてきた、俺の家も近い」
「行きずりの女なんて、夢を見るよに忘れちまう」

家はまだまだ遠いけどね。まあそんな訳で、鼻歌歌いながら鵠沼海岸から引地川を渡ると今日の終着地片瀬江ノ島に到着、無事輪行で帰路に着きました。小田急線で爆睡かな。今日も一日良く遊んで頂きました。店長ありがとうございます。また夏にお会いしましょう。ではまた。