八王子駅から北上、浅川大橋から右岸のサイクリングロードに入ります。曙橋、浅川橋、萩原橋を越え、鶴巻橋の先、八王子市役所付近から川は南北二手に分かれ、サイクリングロードは南浅川に沿って大きく南に曲がります。 このあたりから川幅が狭くなり両岸は桜並木、五月節句の鯉のぼりと行楽ーズンになにかと賑わうエリア。昔はたびたび洪水を起こした浅川も、今は文字通りせせらぎの音涼やかな浅瀬の清流で、夏休み最後の週末に多くの家族連れが水浴びに興じ歓声をあげていました。 高尾山を望み進むと、大きな石灯篭が並ぶ南浅川大橋に到達。ここは万葉集に詠まれた「多麻の横山」の故地で、多摩御陵_への参道橋にあたり、左岸に大正天皇陵・_貞明皇后陵・昭和天皇陵・香淳皇后陵と陵南公園があります。 高尾山系を背景に浅川の懐に抱かれた双水環抱、行く川の流れは穏やかにして、よき風水の地、パワースポットとしても知られてます。 この先が浅川サイクリングロードの終点。町田街道入口から国道20号の緩坂をのぼり高尾駅を経て、高尾山口駅。更に進むと愈々土産物屋や饅頭屋、食事処が並ぶ薬王院の山道に到着です。 高尾山は年間を通じ多くの観光客が訪れ、山腹の薬王院有喜寺は、成田山新勝寺や川崎大師平間寺と並び、関東屈指の霊山として知られる神聖な場所です。 そんな高尾名物グルメは「とろろそば」。昔、薬王院の参拝客が登山の前に精をつけるため食べたことから名物となったそうで、ビタミンEをたっぷり含んだ「自然薯(山芋)」がおいしいと評判です。麓から山頂まで20軒程並ぶ蕎麦屋のうち、今日は飯島屋さんで「山菜とろろ蕎麦」を頂きながら一休みです。 「とろろ」と冷房のお陰で元気を取り戻したら、ここから町街道経由、納涼花火大会が予定される相模川に向けて走ります。 相模川は山中湖を水源に、相模湖と津久井湖を経て、厚木市から平塚市・茅ヶ崎市と流れ相模湾に注ぐ大河です。古くは鮎川とも呼ばれ、今でも天然の鮎が採れることから川沿いには「鮎の友釣り」の看板も点在していました。 国土交通省道路局のホームページに相模川サイクリングロードという自転車道の整備計画があります。でも工事は座間から平塚までの区間以外ほとんど進んでいません。 そんな訳でGPS 頼りに地元道をまずは橋本付近まで進みますが、巨大な河岸段丘に阻まれ中々水辺に近つけません。 番田辺りで漸く河川敷に。相模川の豊富な水に恵まれた水田には、たわわに実った稲、稲、稲。日本の原風景が広がっていました。お米の実りを嬉しく感じるのは、日本人のDNAなんでしょうね。 道を探して悪戦苦闘の末、海老名駅に到着、灼熱の走行会は散会です。次は忘年会でお目にかかります。又宜しくお願いします。 |